保育園選びは何を重視する?ポイントを整理

保育

  

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保育園選びで重視すること

認可保育園への4月入園の申し込みは、11月~12月頃に1回目の締切となる区市町村が多いです。

申し込みにあたり、保育園について調べたり見学に行ったりされている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

  

ところで、皆さんは、保育園を選ぶときに何を重視しますか?

  

『保護者が希望する保育と実際に選択される保育施設との関係について』の調査では、こんな結果が出ています。

    

 

保育施設を申し込む際に重視した点は?

1位「自宅から通いやすい」
2位「認可された施設として安心感がある」
3位「園の雰囲気や園児の様子」
4位「園庭がある、園庭が広い」

5位「就学まで同じ施設に通い続けられる」

  

いかがですか? 皆さんの重視する点と同じ項目がありますか?

 

仮に、これらの5項目をもとに保育園を選ぶとしたら、重視する点を満たしているかどうかを、どのように判断していくのがよいのでしょうか

「自宅から通いやすい」は物理的な距離、「就学まで同じ施設に通い続けられるか」は施設の種類によるところが大きいと思うので、基本的な情報があれば、すぐに判断しやすいと思います。

「園庭がある、園庭が広い」も、比較的確認がしやすい項目ですが、園庭でどのくらいの頻度で外遊びをしているのか、安全の配慮はなされているかなど、園庭を実際にどのように使っているのかも踏まえて判断をしたいところです。

一方「安心感」「雰囲気や園児の様子」保育の質によって大きく左右されることなので、見学など保育園に足を運んで、実際に見聞きして判断をしていきたい項目です。

人からの評判など口コミは有力な情報となりますが、人それぞれ受け止め方が違うということも忘れずに、総合的に判断をしていけるとよいですね。

 

参考URL「厚生労働省 平成29年度子ども・子育て支援推進調査研究事業:保護者が希望する保育と実際に選択される保育施設との関係について」

  

調査上位のこの5項目以外にも、保育園を選ぶ時に、おさえておきたいポイントがあります!国が示しているものをベースに整理していきます

 

 

よい保育施設の選び方

厚生労働省「よい保育施設の十ヶ条」

  

国(厚生労働省)が発表している「よい保育施設の十ヶ条」はこちらです

 

①まずは情報収集
②事前に見学
見た目だけで決めない
部屋の中まで入って見て
子どもたちの様子を見て
保育する人の様子を見て
施設の様子を見て
保育の方針を聞いて
預けはじめてからもチェック
不満や疑問は率直に

 

具体的にどういうこと?

①まずは情報収集を

インターネットで情報収集できる情報も多いので、まずは、お住まいの区市町村の保育関連、各保育施設のホームページ確認。お住まいの地域で実施されている助成制度について等、区市町村の担当窓口に問合せて詳しく聞いてみるのもいいですね。

知りたい地域の認定こども園や保育所、幼稚園などの情報を、お住まいの地域や最寄り駅などから検索できるシステムもあります。

 

『子ども・子育て支援情報公表システム「ここdeサーチ」』

 

②事前に見学を

実際に見聞きすることはとても大切。お忙しいとは思うのですが、保育園の見学はした方がよいと思います。また、可能であれば、複数の保育施設を見学することをお勧め。時間帯を変えて2回見学をしたりすると、より保育の様子がわかります。

 

③見た目だけで決めないで

ホームページがとてもみやすい構成になっていて魅力的な写真やキャッチフレーズに溢れていたり、保育施設の建物の外観や壁紙などがきれいだったりすると、とてもいいイメージが膨らみます。また駅前など便利な場所にある保育施設も魅力的ですよね。

それも一つの大切な情報です。しかし、一番大切なのは、子どもにとって安心安全に過ごしやすい環境かどうか、きちんとした保育のプログラムがあるかどうか等です。

ネット情報だけではわかりにくい部分でもありますので、実際に保育園に見学に行き、確かめたいところです。

 

④部屋の中まで入って見て

見学の際に、子どもたちがいる保育室の中まで入らせてもらうことで、より保育環境を詳細に確認することができます。

ただし、新型コロナウイルスが流行している昨今では、難しい場合もあるかもしれません。

各保育施設ごとに、新型コロナ対策を講じているので、そのルールの中で可能な限り保育室の様子を確認できるとよいと思います。

  

⑤子どもたちの様子を見て

日々の保育は子どもたちの様子に表れます。のびのびいきいき☺子どもたちが元気に過ごしているかどうかも大切なポイントです。

 

⑥保育する人の様子を見て

保育する人の人数が十分に足りているか、保育をする人が笑顔で子どもたちに接しているか経験豊かな人はいるか、見たり聞いたりして確認をします。

  

【参考】

●国が定める保育士の設置基準

年齢保育士の人数
0歳児子ども3人に対し保育士1人
1~2歳児子ども6人に対し保育士1人
3歳児子ども20人に対し保育士1人
4歳児以上子ども30人に対し保育士1人
参考URL「厚生労働省:児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」

※常時2名以上の保育士を配置することが原則

  

⑦施設の様子を見て

保育施設の見学では、以下のような点も確認をします。

空間

赤ちゃんが静かに眠れる場所があるか、子どもが動き回れる十分な広さがあるか

遊び

遊び道具がそろっているか、外遊びをしているか

衛生

陽あたりや風通しがよいか、掃除が行き届いており清潔か(保育室だけでなくトイレなど園全体を)

安全

災害の時のための避難口避難階段があるか(特に2階以上)、睡眠時のチェックを定期的にしているか

 

⑧保育の方針を聞いて

保育で大切にしていることや、力を入れていることなど、保育の考えや内容について聞いておくのもよいと思います。

給食について、栄養バランスやアレルギーへの配慮があるかどうか、献立表があるかどうかなども、大切なポイントです。

また、子どもの育ちには家庭と保育施設との協力体制が不可欠。連絡帳などでのやりとりがあるかどうか、参観や面談の機会があるかどうかも確認。

 

⑨預け始めてからもチェックを

なるべく実際に保育しているところを見ると、保育状況がよりわかりやすいです。

 

⑩不満や疑問があったら、すぐ相談

気になることがあったらすぐに相談できるように、日々保育施設と小まめにコミュニケーションをとっていきましょう。

  

  

よい保育施設の選び方(東京都版)

都道府県や区市町村のホームページでは、厚生労働省「よい保育施設の十ヶ条」へのリンクを記載しているところが多いのですが、東京都は国の内容を受けて「よい保育施設の選び方(東京都版)」を発表しています。

保育施設見学時のチェックリストなどのPDF資料があり、スマホやタブレットに保存するにしてもプリントアウトするにしても、見やすくなっています。

東京都民でなくても役に立つと思いますので、気になる方は確認をしてみてください。

 

『よい保育施設の選び方(東京都版)