当サイトでは、書籍を取り上げる際、どんな方の役に立ちそうな書籍なのか、わかりやすくお伝えするために、
①お子さんとの関係性(例:保護者、保育士、療育を行うセラピストなど)
②職業として関わる場合は経験年数
ビギナー | 1-2年くらい |
ジュニア | 3-8年くらい |
シニア | 9-19年くらい |
ベテラン | 20年-くらい |
マネージャー | 管理職 |
をお示ししています。
尚、これは書籍の内容等を踏まえて管理人が考えたものになりますので、書籍選びの一つの目安として参考にしていただければと思います。
発達障害のあるお子さん
発達障害のうち、自閉症スペクトラム症(ASD)だと0.65〜1%、ADHDは子どもだと5%の有病率と言われます。人数だけで考えると、100人のお子さんがいれば、1人はASD、5人はADHDである可能性があることになります。また、発達障害はASD、ADHDだけではないため、もう少し人数は多くなります。
このため、保育の仕事を始めて間もなく、発達障害のあるお子さん、あるいは診断はついていないけれども、傾向をお持ちのお子さんに出会う保育士さんも多いかと思います。
どんな保育をしたらいいんだろう?と不安になることもあるかもしれません。
経験が少ないことで、関わりに戸惑うことがあるかもしれませんが、先入観がないことが強みとなることもあります。
正しい知識を身につけて、お子さんに合った関わり方を模索していく中で、お子さんも保育士さんも、互いに成長していく姿を、私はこれまで何度となくみてきました。
そんなお子さんを理解して関わりを考えていく中での一冊をご紹介したいと思います。
「発達障害の子の保育 さいしょの一冊」
基本情報
書名 | 発達障害の子の保育 さいしょの一冊 |
著者 | 監修:上野一彦 執筆:小林玄、高畑芳美、藤原圭子、米田順子 |
発行年 | 2013 |
出版社 | ユーキャン学び出版 |
価格 | 1,600円(税抜) |
電子書籍 | なし |
役立ちポイント
- 初めて学ぶ方のために、発達障害の基本的な理解のための情報が多い
- 具体的な保育のシーン別に「観察ポイント」と「対応」をチャートで解説しており、わかりやすい
- 保護者さんへの対応や指導計画の立て方なども取り上げている
本のタイトル「さいしょの一冊」にもあるように、初めて発達障害を学ぶ方にもわかりやすいように、どんな特性があるのかなどの理解、用語集、保育所や幼稚園に求められる役割、サポートに役立つアイディアなど、保育士として知っておきたい支援の基本事項が載っています。
具体的なよくある保育場面ごとに、「観察ポイント」と「対応」をチャートで解説しており、イメージがしやすく、また同じ困りごとでも、お子さんによって支援の仕方が違ってくることも学ぶことができます。
また、保護者さんを理解し支援するために知っておきたいこと、園内連携、個別の指導計画の立て方なども取り上げられており、直接的なお子さんへの関わり以外にも、保育士として必要なことを実践的に学べる内容となっています。