当サイトでは、書籍を取り上げる際、どんな方の役に立ちそうな書籍なのか、わかりやすくお伝えするために、
①お子さんとの関係性(例:保護者、保育士、療育を行うセラピストなど)
②職業として関わる場合は経験年数
ビギナー | 1-2年くらい |
ジュニア | 3-8年くらい |
シニア | 9-19年くらい |
ベテラン | 20年-くらい |
マネージャー | 管理職 |
をお示ししています。
尚、これは書籍の内容等を踏まえて管理人が考えたものになりますので、書籍選びの一つの目安として参考にしていただければと思います。
内容等を踏まえて考えたものになりますので、一つの目安として参考にしていただければと思います。
ビギナー保育士さん
日々、感じていること、考えていること、全てが成長の種となるのがビギナー保育士さんの強み。
そのエネルギーや考え方、感じ方に、新しい発見がたくさんあって、お話をしていて、こちらも刺激をいただき背筋がピンとなります。
保育園に勤める保育士さんたちは、就職したその日から、子どもたちの『先生』になります。保護者さんにも『先生』として声をかけられます。はじめは慣れずに戸惑うことも多かったのではないでしょうか。
どう言葉かけをすればいい?
ビギナー保育士さんから「伝わらないのはなぜ?」「どんな言葉で何を伝えればいいの?」など、子どもたちや保護者さんへの『言葉かけ』についてご相談を受けることがあります。
これは、どの保育士さんにも共通するテーマではあるのですが、特にビギナー保育士さんは、難しさを感じることが多いように感じます。
言葉のやりとりはキャッチボールと同じ。投げる方向がそれると相手はキャッチできない。相手に向けて投げても豪速球すぎるとキャッチできない。経験を積むほど、球種が増えてコントロールが上手くなりますが、相手の正面に取りやすい球を投げるって意外と簡単ではありません。
保育士としてのキャッチボール経験が少ないビギナー保育士さんが、言葉かけで悩むのは当たり前。むしろ、悩んでいる保育士さんほど、言葉かけのスキルアップが早いと思います。
今回は、ビギナー保育士さんが、伝え方ついて考えるきっかけとして役立ちそうな『言葉かけ』本をレビューします。
「0歳から5歳までの言葉かけ」
基本情報
書名 | 保育を完全サポート!0歳から5歳までの言葉かけ |
著者 | 増田かおり |
発行年 | 2014 |
出版社 | 日東書院 |
価格 | 1,200円(税抜) |
電子書籍 | あり |
役立ちポイント
- 保育の中での具体的な場面ごとにわかりやすく書かれている
- 子どもの年齢による言葉かけの違いがわかる
- NGな行動とHAPPYな言葉かけが理由とともにわかりやすく書かれている
「おもちゃを取り合ってしまうとき」「保護者さんから相談があると声をかけられたとき」など、保育における具体的な場面を取り上げながら、読者自身が、自分で考えて、自分の言葉で伝えることができるように構成が工夫されています。
イラストも多く、わかりやすいので「こういうことよくある!」「なるほど、こんな考え方をしてみるといいのね」「私だったら何て言おうかな」と、イメージしやすいはず。
また、同じシチュエーションであっても、1歳の子どもと3歳の子どもでは、発達段階が異なり伝え方も違ってきます。年齢によって変化する言葉のかけ方を学ぶことができます。
日々の、子どもたちや保護者さんへの伝え方を考えるきっかけになる一冊だと思います。