「おままごと」遊び
おままごとは、定番の遊び。
おそらく誰しもが子どもの頃に、おままごとをして遊んでいたのではないでしょうか。
トントンお野菜を切って、グツグツお鍋で煮て、お皿に盛りつけて、はいどうぞ召し上がれ。
子どもたちは実に生き生きと遊びます。
真似ることが活発になる2歳頃からおままごと遊びへの興味は高まりますので、ちょっと意識しておままごとのおもちゃを用意してみてはいかがでしょうか?
お子さん一人ひとり発達の仕方は異なるため、対象年齢はあくまで目安です
簡単な食べ真似などから始まり、4歳、5歳と年齢が上がるにつれて人とやりとりをしながら遊ぶようになっていきます。
おままごとは女の子の遊びでは?と聞かれることもありますが、生活に根づいた遊びなので性別は関係ありません。
発達的おすすめポイント
- 包丁でトントン、おたまで混ぜ混ぜ、道具も使っていろいろな″手の動き″が育つ
- 見立てる行為で″言葉″の象徴機能が育つ
- 見立てる行為で″想像力″が育つ
- 大人の世界や社会の模倣を含むので″社会的な認識″が育つ
- 大人や友達とのやりとりを通して″コミュニケーション″や″情緒″が育つ
「おままごと」にあるといいおもちゃ
料理の食材
食材のセットのおもちゃが売られていますので、それを購入してもよいですね。
つまんで使うようなミニチュアの食材おもちゃ(イメージとしてはシルバニアファミリーで使うような小さなものです)もありますが、幼児期には適しません。
手に取って切ったり盛ったりしやすい大きさのものを選んでください。
ほかにも身の回りのものも「おままごと」で使う食材に変身します。
毛糸やヒモやチェーンリングをつなげたものはラーメンやうどんなど麺類に早変わり。白い薄紙を丸めてお茶碗に盛り付けたらそれはごはんに。お手玉が、あんころもちやコロッケに。
お外でのおままごとは、砂場の砂がごはんに木の実や葉っぱがおかずになります。
食器やキッチン用具
調理に使う包丁、まな板
スプーン、フォーク、お皿やお茶碗やコップなどの食器、
お鍋、フライパン、おたま、フライ返し、キッチンコンロなどのキッチン用具
もあるといいですね!
冷蔵庫のおもちゃも好んで使う子どもも多いです。
お弁当箱があると、いろいろ詰めることもできます。
食器はあまり小さなものを選ぶと、せっかくの食材を盛りつけられなかったり、運ぶ途中で中身が落ちてしまったりします。
つくったお料理を大人やお友達に食べてもらう遊びは、何度も何度も繰り返されるので、食器はしっかりを食材を入れることのできる大きさのものを選ぶといいと思います。
大きな等身大のキッチンセットも魅力的。ですが、いざ買うとなると置くスペースがなかったり値段も高かったりします。
子どもの遊び場や保育園、幼稚園には大きなキッチンセットがあるところも多い(先生の手づくり大型キッチンがあるところも!)ので、もしお子さんが通っている園にあれば、そこで思い切り遊んでもらうのも手です。
遊び方
基本の遊び方
2歳頃からおままごとに興味を持ちだしますが、はじめのうちは、遊びのやりとり相手は、ほぼ親御さんなど身近な大人になります。
もぐもぐ食べる真似やごくごく飲む真似。食材を器に入れて親御さんに「どうぞ」と渡すことは、お子さんが大好きな遊びです。
ぜひ「おいしそう!」「いただきます、もぐもぐ」「おいしい!」「ごちそうさまでした」と一緒におままごと遊びを楽しんでもらえるとうれしいです。
ポットから飲み物をコップに注いで「かんぱーい」と親子でティータイムごっこもいいですね。
お子さんが、あまり自分から道具を使おうとしない場合、親御さんが包丁での切り方、お鍋をおたまでぐるぐるする混ぜ方などの見本をみせてあげると真似て遊びやすくなることもあります。
はじめはこんな形で大人相手に遊ぶことからスタートしますが、成長とともに、お友達と遊ぶようになり、ストーリーが生まれるなど、おままごと遊びは変化をしていきます。
遊び方の応用
小道具でより遊びに没頭
例えば、おままごとでお料理をする時に、エプロンや三角巾をつけてみる。そんなちょっとした小道具で子どもの真似る意識はぐっと高まり、遊びにより深く入り込むことができます。
わざわざ買って用意しなくても、大きめのハンカチを頭に巻いてみるだけでも、気分はシェフ。遊びに熱が入ります。
月齢を重ねていく中での遊び方
4歳、5歳と年齢が上がる中で、おままごとは、お父さん、お母さん、子どもなどの役割を演じながら遊ぶ家族ごっこの要素を含んだり、お料理に使う食材をお母さん役と子ども役で買いに出かけて、そこからお店屋さんごっこに発展するなど、より豊かに拡大をしていきます。
おわりに
今回は「おままごと」遊びについて、お話をしました。
「おままごと」は幼児期に好まれる発達的にも大切な要素がぎゅっとつまった遊びです。
「おままごと」を楽しむきっかけになれば幸いです。
最後まで、ご覧いただき、ありがとうございました。
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