世の中あるたくさんのおもちゃの中から、おすすめをピックアップ。
発達的な視点も交えて、なぜおすすめなのかを解説します。

今回登場するおもちゃは「くるくるチャイム」です!
「くるくるチャイム」って、どんなおもちゃ?
こちらが「くるくるチャイム」です。
対象年齢は10ヶ月頃から。

お子さん一人ひとり発達の仕方は異なりますので、対象年齢はあくまで目安です
5色のボールを上から入れると、ボールがころころとらせん状に転がり落ちて、最後にチーン♪とチャイムとともに転がり出てきます。
実にシンプルなおもちゃなのですが、これを楽しんで何度も繰り返すお子さんたち多数。
公的な遊びの広場などに置いてあることも多いので、見たことのある方も多いのではないでしょうか?
人気のロングセラー商品です。
「くるくるチャイム」解説
おもちゃとしてのおすすめポイント
- 手に入りやすい
- 壊れにくく、手入れがしやすい
手に入りやすい
長年人気のおもちゃなので、実店舗でもネットショップでも、取り扱っている店が多いです。
このため、手に入れやすいおもちゃと言えます。
壊れにくく、手入れがしやすい
シンプルなつくりになっているので、ボールがつまっても本体をカパっとあければすぐに取り出せ元通り。
除菌シートでも拭きやすく何なら水洗いもできて手入れも楽にできます。
本体ごと倒れても転がってもガンガン踏みつけたりしなければ、結構じょうぶで長持ちします。
発達的おすすめポイント
- ボールを目で追う「追視」
- ボールを扱う「手の動き」
追視
くるくるチャイムの対象年齢となっている10ヶ月以前から、お子さんは、ものの動きを視線で追う「追視」をしています。
絶妙なスピードで上から下にらせん状に転がり落ちていくボールの動きを視線で追いながら・・・出口間際でボールが見えなくなり「あれ?」と思ったら、チーン♪というチャイムの音とともに出口からボールが転がり出てきた!と、楽しみながらしっかりと視線でものを追う力をさらに伸ばしていきます。
手の動き
個人差はありますが、くるくるチャイムの対象年齢となっている10ヶ月くらいから、お子さんは「ものを入れる」ことに、興味が出てきます。
生活の中でも、箱やコップなどの″容器″となるものに、いろんなものを入れたりし始める頃だと思います。
くるくるチャイムは、まさに「ものを入れる」ことを楽しむおもちゃです。
この「ものを入れる」遊びを通して、ボールを掌や指を使って「握る」、握ったボールを入口まで「持っていく」、ちょうどいいところでボールを持った手を「離す」という手の動きが上達していきます。

こんな場合は、どうすればいい?
まだ「ボールを入れる」遊びに興味がない
お子さんの発達はそれぞれ。10ヶ月を過ぎていざ「くるくるチャイム」で遊ぼうとした時、まだ「ボールを入れる」ことに興味を示さないお子さんもいます。
先ほども触れましたが、お子さんはものを視線で追う「追視」はかなり早い段階からしていますので、「入れる」ことを自分でしたがらなくても、ボールを親御さんが入れて、転がり落ちてくるのを一緒に目で追って楽しむのも遊びの一つです。
また、ボールを両手に持ってカチカチと叩き合わせる、床や机にトントンと叩きつけて音を出すなどの遊びもいいですね。
今お子さんの興味のあることを親子で楽しみながら遊んでいるうちに、いずれ自然とボールを入れて遊ぶようになります。
新しいおもちゃに慣れるのに時間がかかる
中には、興味はあるけれど「やってみたい・・・でも手を出して大丈夫かな」と不安に思って、新しいおもちゃに慣れるのに時間がかかるお子さんもいます。
その場合には、親御さんが楽しそうにボールを入れて遊んでいる様子をみせたり「一緒に入れてみようか?」と親子で一緒にボールを入れたり、徐々に慣れていけるように関わってみるとよいと思います。
ボール以外のものを入れようとするんだけど・・・
お子さんは、「くるくるチャイム」にボール以外のものを入れようとすることがよくあります。
「ものを入れる」ことに興味をもっているので、いろいろ試したいのです。
入口の大きさに合わず入らないもの、入ったけど転がらないもの、出口から出てこないもの、そんな試行錯誤は、大きさや形の違いの理解につながるなど、発達上意味のあることなので、否定はせずに関わってもらえるとよいと思います。
とはいえ、中につまったものをとろうと急に勢いよく手を突っ込むなど怪我につながる行動をとる場合もありますので、危険を感じる時には、大人が注意深く見守りながら「これだとチーン♪って出てこないね」と関係のないものを片づけ「やっぱりボールがコロコローって転がっていいね」とボールを渡すなど、自然とボールに関心が戻り安全に遊べるように促していけるといいかもしれませんね。
おわりに
今回は「くるくるチャイム」について解説をしました。
おもちゃ選びの参考になれば幸いです。
最後まで、ご覧いただき、ありがとうございました。